なんだこれは!

誰もいなかったので空いていたのですが、お湯の底が黒かったです。人がいなくて
ラッキーとか思っていたらココは熱い!中尾の湯レベルで熱い。ここで三人ハタと
気付く。『人が入っているとその人が温度調節してくれる!』誤算でした。
兎に角、水を入れて薄める薄める。洗面器で湯船をかき混ぜると何かが舞ってます。
何だろうとよく見ると黒いとろろ昆布みたいなものが浮いています。何だろうコレ?
三人で協議の結果。『死の灰だ!』でまとまりました。なんか焦げ臭いし…
タオルに付くと取れないし、こまったものです。
頑張って熱いお湯の中に入り死の灰を浴びた三人は次の湯に向かいました。
麻釜の湯ここの入り口に湯の花について書いてあって、真湯に浮いていた黒いものは
死の灰』では無く湯の花なのかと理解しました。でも焦げ臭かったし三人の中では
死の灰』で揺るがなそうです。入ったら誰もいないと思いきや、おっさんが入り口から死角になるところに
座って湯を放心していたので軽く引きました。普段ならそのまま帰る所なのですが、
頑張って突貫しました。麻釜の湯はそれなりに熱かったです。
この辺から肌が変につるつるしています。そしてこんな長い時間この頃21時半過ぎ。
既に三時間もお湯に浸かっているのに、ふやけてない事とか、私のお腹が妙に痛いとか色々…
でも、諦めない!
外湯の最西にある滝の湯に着きました。
人もいなく電気もついてなく、湯も熱く、死の灰も浮いている良い所でした。この辺から
時間が迫ってることに気が付いてスピードアップです。服を脱いでいると、後輩が
「もう二人の裸見飽きましたよ」とか言いやがる。こっちだって好きで見てんじゃないよと返しておいた
さっと入って次へ。
大湯へ。湯沢の外湯ではここが一番メインみたいな印象を受ける所。向には足湯が
あって、そこにも行きかったのですが、時間も無かったのでスルーです。
ここの湯も中々熱かったです。中に入ると浴衣を着た二人組がカメラを持って撮影?
みたいな事をしてました。無視していたのですが、出ようとしたら「もう出るんですか?
もう少し入って行きませんか?30秒だけ」何かの取材みたいです。快く受けました。
三人で湯に入っていると元会計が「あつーい!」と隣で叫び声を上げました。
これには流石に私もビックリして無理するな上がるぞ足早に出て行きました。
何処の人か聞くのを忘れました。
この時22時10分くらい
河原湯は近くて徒歩一分くらいで着く。この頃には三人共もうふらふらであーとかうーとかしか声がでません。
宿ではもう宴が始まってるそうで、なんだか悲しくもなったりしてましたがここで帰ったら
今までの意味が無い!と三人で「夜は長い」声を上げ進みました。
河原湯はちょっと熱かったです。が、時間も無かったのであっという間に服を脱いで
さっさとお湯に浸かりました。そして、すぐ出ました。
最後に途中行き忘れた十王堂の湯に行きました。夕方の時点で、後輩達が入っていて熱いと聞いてきたのですが
既に12箇所の温泉に入っていた私たちには大したことが無かったです。
これで13箇所全制覇のはずなんですが、この達成感の無さは何だろう。
三人とも空っぽな感じをどうしたらいいかわからずにぼーっとしてました。